ボクがノート PC に向かってカタカタやっていると、ミクさんがお気に入りの本を持ってそばに寄ってくる。どうするのかな、と思っていると、ボクの背後に座り込み、ボクの背中を背もたれ代わりにして本を読み始める。 ボクがキーボードを打つ音と、ミクさんが…
「もう、九月ですね」 そう言ってミクさんは、少し寂しそうな顔をする。「お誕生日も終わっちゃったし、お祭り騒ぎもおしまいかな」「いえ、それもありますけど。なんだか、夏が終わっちゃったな、って気がして……」 振り向きながら、ミクさんは少し笑うけれ…
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